ADHDの社会復帰録 ADHDの社会復帰録

あれ、なぜか仕事ができない

仕事における「ADHD」の特徴とは


みなさまこんにちは。

今回はADHDと診断されるまでの細かい出来事を記していけたらと思います。

私は2020年2月より、常駐先での総務職をする仕事に転職しました。総務といっても仕事内容はオフィスのレイアウト変更や部署異動をサポートするというのが主な仕事でした。そこには、オフィス什器の発注や各部署や協力業者に対しての調整も入ってきます。
配属後に、言われたことの理解力が追い付かなかったり、マルチタスクが崩壊してミスが多発するなどして非常に苦しい思いをしました。

当時はまだ私はADHDだと知らなかったので、「なんで人並みに仕事ができないのだろう」とずっと考えていました。なので、具体的な対策も打てず、人と環境のせいにしていました。

上司先輩を困らせることとなり、最終的に精神科に行ってADHDと診断されたのですが、
そこに至るまでの出来事をお話しできたらと思います。

ただ、以下の記事を読んで自分も当てはまるからADHDだという訳ではありませんが、
一つの参考にはなるかなと思います。

目次

  1. 理解力が追い付かなくなる
  2. マルチタスクが崩壊
  3. ミスが増える
  4. 報連相が怖い
  5. 周囲が困りだす
  6. 最後に

理解力が追い付かなくなる

転職したばかりで、まだ分からないことが分からない状態でたくさんレクチャーをしてもらうのですが、その場ではわかっても同じ場面でまた分からなくなるの繰り返しでした。
例えば、発注業務。マニュアルを見ないと全く覚えられなく、「何回もマニュアル見てるけどいい加減覚えなよ」と言われる。
その他、先輩とオフィスレイアウト変更のために該当部署へのヒアリングを行っているときに、先輩と自分で解釈が異なる。
徐々に「何回も言っているよね」と言われ始め、当たりがきつくなってきます。

マルチタスクが崩壊

具体的には、同時並行のタスクの優先順位がつけられなくなりました。もっと言えば、すべてのタスクが最優先になりました。
突発的なタスクが増えてきて、処理しきれなくなり、最終的にはやらなければいけないタスクを漏らすことがありました。
タスクを漏らし、報告書を書くことになり、「俺は報告書を書くために転職したのかな」と自己嫌悪と自己肯定感が下がりまくってしまいました。

ミスが増える

たとえば誤字脱字やメールの宛先を間違えたり、必要な宛先を加えるのを忘れたりしました。
また伝え漏れや聞き漏れなども多発していました。
特に顕著になってきたのが、マニュアルがある業務ですらミスをすることが増えてきました。

報連相が怖い

基本的にできないことが多いので、こちらから報連相のコミュニケーションを取ると怒られ続けます。結果的に、ふさぎ込むことが増えてきて周囲が困りだします。
報告もしたらしたで、「なんでこれができていないんだ」などと詰められ、精神的におかしくなってきました。

周囲が困りだす

ある日上司に呼び出され、君の理解力のなさでで周囲が困りだしていると直接言われました。ただ、自分としては慣れの問題もあるのではないかと思っていたのですが、周囲が困っていると直接言われると自分でも「何かがおかしい」と感じ始めて、結果病院に行ってADHDと診断されました。

最後に

こんな感じでADHD診断が出るまでの出来事を書いてみました。大人の事情で書けるところはここまでですが、あくまで一部の出来事です。
この出来事をADHDじゃない人に相談してみると、「俺もだよ!こんなことよくあるよ」と言います。
でもADHDの人は、病院に行くほどに困っているのです。自分で何とかしようとしても何にもできないし、普通に仕事できる人と比べて仕事ができない理由が分からないし、状況が悪化するから病院に行くのです(これ私です…)。
ですが、自分がADHDと分かったことで、自身の特性に合う対策を考えられるようになりました。それがExcelでのタスクの見える化だったりします。このお話はまた違う機会で。


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